日本政府発表のデータによると、日本経済は地震の深刻な影響で再び不景気になり、失業率が上昇しつつある。不景気のため失業した労働者が日本各地から原発事故の危険を顧みず、福島第一原発での作業を選択するという。日本南部の九州などから1000キロメートル離れた福島へ放射性で汚染されたガレキの整理や壊れた配管修理などの作業に従事し原発の労働力不足を埋めている。
朝6時ごろ、作業員たちは眠い目をこすり起床、宿泊している小さな旅館から車で福島第一原発へ出発する。彼らは重く蒸し暑い防護服や息苦しいマスクに耐えなければならない。危険で苦しい作業だが、多くの作業員には必要な保障が与えられていない。ほとんどの作業員は非正規の労働契約で働き、福利厚生も整わず労災補償もない。
先月、ある契約作業者が大型設備の運搬時、突然気絶した。放射線量は安全レベルを超過していなかったものの、おそらく暑さで気絶したものと思われる。
「防護服とマスクを身につけ、全身汗だらけ」九州からアルバイトに来ている20歳の男性によると、彼の担当は第4ユニットの足場建設で、毎日、起きて工場へ行き、作業が終わって帰り、食事、シャワー、寝る、基本的にほかの事をする時間はないという。このような状況でも、やはりこの仕事が好きで彼の故郷九州福岡県では目下よい仕事がないため仕方ないという。
別の35歳の作業員は中部電力会社の浜岡原子力発電所から福島へやって来た。政府要請で浜岡原子力発電所が全面的休止になり彼は失業したのだ。原子力発電工業分野で豊富な経験を持つ彼はいう。「放射能もこの仕事の一部分です。火が怖いからといって、消防士が火事の家を避けるというわけには行かないでしょう」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月16日