中国国土資源省地質災害応急技術指導センターの田廷山常務副主任は21日、北京で記者会見し、増水期に伴い、南西部、中南部と、華東の一部山間部が、地質災害の頻発時期に入ったことを明らかにした。
田副主任は最近の地質災害情勢について分析し「6月に入って以来、長江の中流と下流地域で豪雨に見舞われ、深刻な情勢に直面している」として、具体的には「地質災害の発生回数と度合いは5月より深刻で、多くの災害は南西部、中南部と華東の一部山間部で発生する可能性が高い。また、台風によってもたらされた豪雨が沿海地域にもたらす影響にも心がける必要がある」と予測した。
今年1月から5月まで、中国であわせて442回の地質災害が発生し、51人の死者と行方不明が出ている。直接的な経済損失は5億1700万元。また、6月の降雨の影響を受け、地質災害が多発し、1日から14日までに、全国で地質災害が292回起き、死者と行方不明者あわせて20人が出ている。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年6月22日