「ヴァンデンバーグ」ミサイル追跡艦周辺で泳ぐスキューバー。このミサイル追跡艦は長さ159メートル、外観はすでに海藻と海綿で覆われ、113種類余りの魚がこの艦艇を住処としている。2009年5月27日、「ヴァンデンバーグ」号は海に沈められ、人造のサンゴ礁になった。
武器処理が非常に「スピーディ」
米国国防部が2009年発表したあるレポートによると、1970年までは海洋に放棄する方法が武器処理の最も安全な方式とされていた。海洋の広さ、人類が立ち入れない深さは、理想的なゴミ捨て場とされ、第二次世界戦争後、多くの危険な武器が海洋に流出した。海水で有毒化学物質を希釈することができると信じられており、海洋の深い所に放棄された武器は永遠に外国敵対勢力の手中に落ちることはないという考えだ。
直面する課題の解決は
当然、海底の武器のありかを探すとしても一連の課題に直面する。米国国防部によると、圧倒的な量の武器が少なくとも海岸から16キロメートル離れ、深さ91メートルに存在している。遺棄場所の記録が完全でなく、海流で武器の位置が変化することから、海底の武器を処理の難度は非常に高い。専門家は、この問題は短期間に解決することができないという。潜在する危険性が予想しにくく、同時に安全にこれらの武器を移動廃棄する方法が不明確であるからだ。
またもう一つの課題として、今まで、健康と環境を脅かすような武器を一掃する理想的な解決案は存在していない。専門家は一掃作業が海水環境に与える影響も考えなければならないと指摘する。海底の武器を他の地域に移動し廃棄する過程で、作業員にも公衆にも危険性が伴う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月22日