【新華社北京7月2日】中国の有人潜水艇「蛟竜」を載せた母船「向陽紅09」が1日、中国東部江蘇省江陰の蘇南国際埠頭を出航した。蛟竜は東北太平洋の海域で、5000メートルの深海への潜水を試みる。
中国中船重工第702号研究所、中国科学院瀋陽自動化研究所、声学研究所などの関係者100人近くが、5000メートルの深海への潜水テストに参加する。
中国大洋協会の金建才秘書長によると、蛟竜は5000メートルの深海に潜水し、海底を撮影、海底の地形を観測、海洋環境データを収集、海底のサンプルを採集する。
昨年夏、蛟竜は3759メートルの深海まで潜水することに成功し、中国は3500メートルの深海に潜水する技術を保有する、米国、フランス、ロシア、日本に次ぐ世界で5番目の国になった。
蛟竜の首席エンジニア徐キ(草の早を己に)南氏によると、蛟竜の設計潜水能力は7000メートルで、世界の同類潜水艇のなかでも潜水能力が最も高い。大気中の重量は22トン足らずで、3人乗り込むことができる。