京滬高速鉄道(北京~上海)が6月30日午後3時、正式開通した。世界で営業距離が最も長く、技術レベルが最も高く、営業速度が最も速い京滬高速の開通は「都市鉄道公共交通化」時代が中国に到来したことを示すもので、国民生活と経済発展に大きな変化をもたらすと期待されている。「新華社」が伝えた。
京津都市間鉄道(北京~天津)が2008年8月1日に開通し、人々は鉄道が公共交通になったことを初めて実感した。天津市で暮らす李さんは「自動車で北京を訪れる場合、最低でも4時間はかかり、列車でも2時間あまりかかった。その後、京津塘高速道路が開通し、自動車でも1時間あまりで北京を訪れることができるようになった。いまは列車を利用すれば、30分で北京を訪れることができ、そのうえ10数間隔で運転されている」と語った。
30分は北京市民の通勤時間より少ない。この都市間交通の利便性の大幅な向上は、北京と天津市民の暮らしと経済発展に直接影響を与えることになる。京津都市間鉄道が開通した月の鉄道旅客取扱数は前年比128・4%増の183万1000人に達した。
しかし京津都市間鉄道は総延長が120キロにすぎないが、京滬高速鉄道の総延長は1318キロもあり、中国東部の21大中都市を通過しており、公共交通化効果は一段と鮮明になっている。
京滬高速鉄道の開通で、北京と上海は最短で4時間48分で結ばれることになり、1000キロ離れた北京と上海の間を一日で往復できるようになった。