23日夜、落雷で動力を失い、停車中だったD3115号高速列車にD301号高速列車が追突する事故が発生した。D301列車の潘一恒運転士は事故当時、緊急ブレーキを行い、追突の瞬間まで運転台を離れなかった。
武装警察が潘運転士の遺体は、押しつぶされたD301列車の運転台で見つかった。運転用のスロットルに胸を貫かれて、息絶えていたという。鉄道部によると、回収されたブラックボックス(列車の運転状態などの記録装置)からも、潘運転士が衝突の瞬間まで運転台から逃げ出さずに、ブレーキをかけつづけていたことが確認されたという。
鉄道部は、潘運転士が最後の瞬間まで職務を放棄しなかったことでD301列車がその分減速し、犠牲者の数を減らすことにつながったとの見方を示した。
「人民網日本語版」2011年7月25日