◆死者に1人当たり50万元の賠償金
23日に発生した甬温線(浙江省寧波~温州)高速列車追突脱線事故の事後処理担当グループの関係者は、「国務院の『鉄路交通事故緊急時救援、調査処理条例』、『鉄路旅客傷害強制保険条例』の規定および実情に基づき、人道主義的見地に立ち考慮した結果、今回の事故で亡くなられた方へ支払われる賠償金は、事故の賠償金、特別支援金、寄付金により構成され、総額で50万元(約600万円)となった」と表明した。新華網が報じた。
現地の事後処理担当グループは死者の林エン(エン=火を3つ)さんの遺族と協議し、賠償金50万元で合意に至った。林エンさんは福建省福州市の出身。今回の事故で賠償協議がまとまったのはこれが初めてとなる。
◆28名の死者、リストが公開
26日、今回の事故の死亡者リストが公開された。公開されたリストで確認された死者は、死者39名のうち28名だった。現在のところ、残りの11名の身分がまだ確認されていない。
28名の死者のうち、浙江省出身は16名、福建省出身は6名、北京市出身は2名、河南省出身は1名、天津市出身は1名、外国人は2名となった。外国人の死者は米国籍の華人である曹爾星さん、伊国籍のLIGUORI ASSUNTAさんだった。
同リストで注目されるのは、救出された2歳半の女の子、項イ伊ちゃん(ウエイ=火+韋)の両親、項余岸さんと施李虹さんが含まれていたことだ。
「人民網日本語版」2011年7月27日