28日、事故現場で犠牲者に哀悼を捧げる温家宝総理
中国国務院甬温線鉄道事故調査グループの主任を担当する国家安全監管総局の駱琳局長は28日、「調査グループはその職務に真剣に取り組んでいる。法律法規に基づいて事故調査処理の各種作業を進め、調査結果は9月中旬の発表を目指す」と明らかにした。新華社が報じた。
駱局長の談話内容は次の通り。
事故調査作業では、全方位的かつ多面的に、各点から入念かつ詳細に、事故が起こった原因の究明が進められている。数値データと実話にもとづき、鍵となるポイントや問題について論証と再確認を行っている。事故発生の経過や原因について、一部始終を客観的で公正な態度で、事実にもとづく判断と事実確認を進めている。技術面・管理面両方を網羅し、全面的に深く掘り下げた状況把握に努め、厳密に順序を踏まえ、厳しい態度で調査に臨み、科学的な論証を目指している。
事故調査グループは、専門家集団という強みを十分に活かし、以下の方針で調査を進める。
(1)運転マニュアル、命令系統、通話記録、「ブラックボックス」の内容などの基本資料を調査する一方、科学的な精査・分析を行う。
(2)現場調査を重視し、現場のどのような場所についても徹底した調査測量を実施し、関連技術による検査・測定を進める。
(3)信号設備、運転設備、監視コントロール装置などの各種設備・施設が関連基準をクリアしているかどうかをチェックする。
(4)各係の安全管理、列車運行組織管理などについて、欠陥の有無や「三違(操作・指示・労働規範の違反)」問題の有無を調査、管理する。
(5)列車制御システムが正常に機能しているか、指揮調整システムが規範に合っているかどうか、などのコントロール・システムについて調査する。
(6)安全トレーニング、運転指揮、担当業務操作などに関する規則制度が健全であるかどうか、実際に活用されているかどうかを調査する。
調査では、いかなる細部も一切見逃さず、多くの大衆や社会世論の関心を持と熱く議論を戦わせているいかなる問題も決して避けず、各方面による深く立ち入った調査によって、事故原因を徹底的に洗い出し、実践や歴史実証に堪えうる調査結果を必ず導き出すよう全力を尽くす。
「人民網日本語版」2011年7月29日