湖北省武漢市青山区に住む韋娜さんは3日、ショッピングサイト「淘宝網」で、スニーカーを購入した。8月3日の「男性デー」にボーイフレンドにプレゼントするという。8月3日は、3月8日の「国際婦人デー」の月日を入れ替えたものだ。韋娜さんによると、世の中では「男性デー」を祝うべきかどうかを議論しているが、ネットではすでに流行し始めているという。長江日報が伝えた。
8月3日の「男性デー」は、今では多くのネットユーザに認められている。新浪網の調査によると、3日午後4時の時点で、調査に回答したネットユーザ3313人のうち、男性デーを設けることに賛成した人は84%に達した。「日々頑張っている男性は、周囲からのねぎらいが必要」というのがその理由だ。
ネットユーザが男性デーに関してミニブログに書きこんだコメントは、3日だけで10万件を超えた。「国際男性デー」というタイトルのミニブログのフォロワーは1万人近くに達した。新浪のミニブログでも、「男性デー表彰大会」が開催された。女性のために1年間力を尽くした男性に、「無敵スーパーマン賞」、「苦労もなんのその、夫の鏡で賞」、「仕事に最も命を賭けた男性賞」など各部門へのエントリーを呼びかけた。
各商店もこの風潮に乗じ、「男性デー」商戦に乗り出した。淘宝網トップページでは、3日、「男性デー」特集が組まれ、「マカオ5日間の旅」を賞品とするゲームが掲載された。この淘宝網や京東網など各ショッピングサイトは、男性デー特集を続々と出した。一部銀行も、男性客に対し、商店とタイアップした割引優待を打ちだした。
重慶社会科学院で応用心理を研究する孫元明氏はこの現象について、「男性は、さまざまな圧力や生きていく上での危機に、女性以上に直面している。新しい時代を生きる現代女性に比べ、男性には、より多くの配慮や労いが必要だ」と指摘。また、別の専門家は、「男性が受ける重苦しい圧力を緩和するためには、『男性デー』を設けるだけでは、応急処置にとどまり、根本的解決にはならない。男性は自己受容力を高め、社会に適応した価値観を確立する必要がある」との見方を示した。
「人民網日本語版」2011年8月4日