教育部はこのほど、2011年大学院入試国家合格ラインを発表した。これによると、各専門学部の多くでは、合格ラインが上昇傾向にあり、横ばいまたは低下したのは、ごく一部の学部だけだった。専門家は、大学院受験者数が日増しに増え、入試戦争がますます激しさを増す中、海外の大学への留学熱が今後高まるとみる。黒竜江日報系「生活報」が伝えた。
海外の大学院に留学する学生は、大学院受験の手続きを行う学生全体の30-40%を占めている。教育部が発表した「2011年大学院入試国家合格ライン」によると、哲学、経済学、法学、文学、歴史学、理学、工学、医学、軍事学、管理学、芸術学各部の合格ラインは軒並み、2010年と比べかなり上昇している。このうち、哲学部と工学部は25ポイント、経済学部、管理学部、医学部、歴史学部は20ポイント、文学部は15ポイント、それぞれ上昇した。教育学部だけが、昨年比5ポイント低下した。
この資料から、受験生の約半数が第一志望校に入学できないという現実がうかがえる。合格ラインに達していない受験生の多くは、この現状に直面し、目標の変更を迫られ、第一志望校をひとつ下のランクに落とさざるを得ない。留学関係の専門家によると、海外の大学院入学を志望する学生は、自分の理想に近い学校を選択しやすいよう、出願時に複数の学校に出願することができるという。
「人民網日本語版」2011年8月11日