中国では今後、胎児の性別検査や医学的理由のない妊娠中絶など男女産み分け医療を行った医師を処罰し、情状が深刻な場合は、医師免許を取り消し、刑事責任を追及する。中国衛生部の劉譲副部長が16日明らかにした。中国のタブロイド紙「新京報」が報じた。
▽男女比率不均衡の是正へ
中国人口計画生育委員会、公安部、衛生部など6つの部委員会は16日、胎児の性別検査と医学的理由のない妊娠中絶の根絶に向けた特別活動についてテレビ電話会議を開いた。同特別活動は今月から来年3月までの8カ月間、全国で展開される。
中国人口計画生育委員会の李斌主任は男女の産み分け医療について、「新生児の男女比率のアンバランスを生む直接的要因で、法律で禁じられている」と指摘。
国家統計局が今年発表した第6回国勢調査のデータによると、中国の新生児の男女比は「118.06対100」と昨年の「118・08対100」よりやや下降し、アンバランスが改善傾向にある。しかし李主任は「アンバランスにある現状を認識する必要がある」と指摘している。
「人民網日本語版」2011年8月18日