今年も中国の伝統的祝日「中秋節」(旧暦の8月15日、今年は9月12日)が間近となった。海外に住む親類や友人に月餅を贈りたい中国人は少なくない。しかし澳門(マカオ)検査検疫部門は、多くの国の郵送で入国する食品に極めて厳格な管理を行っており、とりわけ月餅に含まれるあん材料が検査の重点だとし、先に関連規定を理解した上で月餅を海外郵送するよう注意を呼びかけている。「新華社」が伝えた。
同部門によると、今年は多くの国と地域が中国から入国する月餅に対する検疫をさらに厳しくした。中国からの月餅入国を禁止した国は、ドイツ、スペイン、インドネシア、フランス、ブラジル、カタール、ハンガリー、ベルギー、ロシア、コンゴ、サウジアラビア、ウルグアイ、チェコ、フィリピン、エストニア、スイス、ミャンマー、メキシコなど。
上記の国が郵送物入国拒否を示したほか、月餅郵送物に極めて厳しい規定を設けた国や地域もある。日本は5キロを超える月餅について、植物検疫と原産地の証明の添付のほか、外箱に成分と賞味期限を明記するよう求めている。香港も入国する月餅が保存可能な乾物で、表記された賞味期限が1カ月未満、かつ食品メーカーの詳細の記載を規定した。米国の月餅への制限はさらに厳しく、送付人に対し事前に米食品医薬品局(FDA)への登録・申請を行い、衛生証明の取得を義務付けている。
「人民網日本語版」2011年9月9日