「9・11」同時多発テロ事件から10周年に当たる今年、アメリカ各界で、さまざまな催しが行われた。オバマ大統領等多数の政府要人は10日、複数の催しに出席し、各界人士と共に、事件で亡くなった犠牲者を追悼した。
アーリントン国立墓地で行われた催しで、オバマ大統領はホワイトハウスの報道官を通じて、「アメリカ人は、祈りを以って、犠牲者に哀悼をささげ、犠牲者やその家族を決して、忘れないと信じている」と述べた。
「9・11」事件でハイジャックされたユナイテッド航空93便を記念する別の催しでは、ブッシュ元大統領が、「旅客機に乗り合わせた乗客たちは、生命をかけて『反テロ』を叫んだ。今後もアメリカはテロと闘い続けていく」と語った。
また、ニューヨーク・マンハッタン最南端にあるハドソン川に近い公園バッテリーパークでは、10日朝、見知らぬ5000人余りが互いに手と手をとって人の鎖を作り、世界貿易センター跡地をみつめ犠牲者を偲びた。このバッテリーパークの緑地には「9・11」事件で死亡した約3000人の犠牲者を記念するため、3000のアメリカ国旗が掲揚されていた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年9月11日