古都の歴史と文化の特徴を継承、効果的に表現するために、西安地下鉄2号線は車両と駅舎の内外装に工夫をこらした。車両の内外装が秦代、漢代、唐代をイメージするものになっているほか、駅舎の内外装には、回形紋や朱雀などの伝統的文化を示す標識をあしらった。特に各駅舎に設置された46の文化景観壁は、石材などの伝統的材料とステンレススチールなど近代的材料を総合的に運用したもので、古都の歴史の沿革と姿がわかるようになっている。
試験開業した2号線と建設中の1号線のほか、西安市では2011年から14年までの間に毎年1本の地下鉄の建設が始まることになっており、2018年までに同市の地下鉄は6本、総延長は200キロ近くに増える見込み。
専門家は次のような考えを示している。地下鉄の開通は、観光、交通、産業に大きな影響を与えるほか、国際的大都市を目指す西安の計画を促すことにも役立つ。この目標は、中国政府が2009年に発表した「漢中~天水経済区発展計画」のなかで打ち出されたもの。
2020年に西安と咸陽を一体化した「大西安」が誕生すると、生産総額は1兆2000億元に達し、中心部の面積は1280平方キロを超え、総人口は1280万に達する見込み。
(新華網日本語)2011年9月17日