ウェディングドレスを着た新婦と、スーツ姿の新郎が賑やかな街角に立って交通整理を行なっている。19日午前、こうした独特の結婚式が鄭州で行なわれ、市民の間で話題となっている。このカップルに好意的な意見が多い中で、パフォーマンスだとして疑問の声をあげる人もいる。
新婦の王晋晋さんは鄭州のあるメディア機関の記者で、新郎の劉博さんとはある交通事故をきっかけに知り合い、恋に落ちた。彼らは両親を説得して、元々は12台の車で花嫁を迎えに来る予定だったが、送迎用の1台と撮影用の車だけにし、また結婚式の日に交通整理を体験して、交通ルールの遵守を皆に呼びかけたいと希望した。新婚カップルが同日、交差点の横断歩道前に旗を持って立ち「赤信号です。止まって下さい」と交通整理にあたる姿がインターネットで急速に広まった。
「彼ら新婚カップルが市民に交通安全を呼びかけ、こうした婚礼を行なうことには意味がある。」彼らの行動を見て感心した人民警察の楊華民さんは語る。
「鄭州の交通安全のために貢献している。おめでとう。」多くのインターネット利用者がマイクロブログでこうした感想を寄せている。
好意的な声が多い中で、疑問の声もあがっている。
「わざとらしい。普段はそれほど公序良俗に熱心ではないのに、こんな時にウェディングドレス姿で街角に立つなんて、不便だろうし、役に立つのだろうか。注目は集めただろうが。」市民の董さんは、ここ数年様々な新奇なイベントを行う人が後を絶たず、珍しさも消えたと語る。
理解されてもされなくても、新婚の王さんは想定内だという。彼女にとってこれはただのスタートに過ぎない。今後も時間を割いて、周りの人と一緒に街角に立って交通整理を行い、ルール違反の行為をなくしたいというのが、この新婚の新婦の希望だ。
「人民網日本語版」2011年9月21日