有名な中国産アニメーション「大閙天宮」
中日アニメ産業発展交流会が現在、桂林で開催されている。中国アニメ産業の発展途中のオリジナル作品不足などの問題について、出席している日本石森漫画出版社発行プロジェクト責任者の瀬戸淑夫氏は「模倣はアニメ発展の上で不可欠のステップ」と述べた。
ここ数年、中国アニメ産業は著しい発展を遂げている。瀬戸淑夫氏は中国アニメ産業の現状について「中国のアニメ作品は豊富で、どこでもいつでもアニメを見ることができる。これは中国アニメ産業発展の非常に大きな優位性である。同時に、中国アニメ産業にはオリジナル作品不足の問題が存在している」と発言した。
「中国アニメ産業発展報告(2011)」によると、2010年、中国で製作が完了した中国製のアニメは合計385部、220530分で、2009年より大幅に増加した。中国はすでに日本に代わり世界第一位のアニメ生産大国になっている。
しかし、中国アニメ産業に対して、盗作、模倣、複製はずっと避けられない問題になっている。多くの専門家は中国アニメ産業の発展が、あまりにも目前の利益だけを求めていることが中国アニメ産業の今後の発展に影響を及ぼすのでは心配している。
この問題について、瀬戸淑夫氏は「だれでも絵画を始める時、まず模写から始める。今の中国アニメ産業はこの段階にあり、これは悪いことではない。どのようにしてこのステップを短くするかを中国漫画界は考慮すべきだ」と述べた。また、中国が早期に模倣の段階からオリジナル作品の段階に入ることを望むと結んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月29日
中国アニメ未来の発展について、瀬戸淑夫氏は、大衆のアニメに対する興味を育成することが、アニメの専門教育を行うより、更に重要だという。アニメ好きが増えれば、産業全体に自然で大幅な発展が望める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月29日