北京市老齢委員会弁公室が27日に発表した「2010年 北京市の高齢者人口情報および高齢者事業発展状況に関する報告」によると、北京市の2010年の老年人口指数は26%に達した。これはすなわち、約4人の生産年齢人口が1人の老人を扶養することを意味する。専門家によると、北京の同指数は全国平均を大きく上回る。2007年以降、北京市の同指数は4年連続で急上昇している。京華時報が報じた。
同報告によると、北京市の老人ホームは現在386カ所、ベッドの総数は6万7018台であり、高齢者100人あたりのベッド数は、わずか2.9台となる計算だ。2010年末現在、北京市の戸籍上の人口は1257万8000人に達した。うち60歳以上の高齢者人口は、前年比8万4000人増の235万人に達し、総人口の18.7%を占めた。80歳以上の高齢者人口は35万1000人に達し、総人口の2.8%を占めた。
同報告によると、15~59歳の生産年齢人口が、60歳以上の高齢者と0~14歳の幼児・子供を扶養すると仮定すると、北京市の総合的な扶養係数は38.8%に達する。うち、老年人口指数は前年比0.7%増の26%に達した。これは約4人の生産年齢人口が1人の老人を扶養することを意味する。
老年人口指数とは、生産年齢に当たらない高齢者と生産年齢人口の比率を示すもの。北京市老齢委員会弁公室の関係者は、「同指数は2007年には23.6%、2008年には24.3%、2009年には25.3%に達し、この4年間で急上昇している。これは北京市の高齢化と関連している。現在の数値からすると、今後5年間で同指数はさらに上昇するだろう」と述べる。
民生部管理幹部学院の成海軍教授は、「全国の老年人口指数は20%に達していない。北京市の同指数は全国平均を大きく上回っており、高齢化が深刻だ」と指摘した。
同報告によると、北京市の100歳以上の人口は、前年比で17人増加し、計434人に達した。うち男性が121人、女性が313人。北京市の90~99歳の高齢者2万3000人には、毎月100元(約1200円)の高齢者手当が支給される。100歳以上の高齢者には、毎月200元(約2400円)の高齢者手当が支給される。
「人民網日本語版」2011年9月29日