中国教育部はこのほど、国費留学生の数を昨年の1万3千人から2012年には1万6千人に拡大し、学業成績が優秀な学部生を対象とした留学交流プロジェクトの設立・試行に着手する方針を明らかにした。新華社が伝えた。
今年は、国費留学生の選抜・派遣体制の改革・完備が重点的に進められている。国家が設立したハイレベル大学在籍大学院生国費派遣プロジェクトについては、これまで60の学院・大学の在籍学生だけが対象だったが、今後は全国各大学・各業界が選抜する海外大学での博士学位取得希望者に拡大される。これには、自費留学中の成績優秀生も、選抜対象試行として含まれている。また、同プロジェクトによる留学有効期限は、従来の2年から1年に短縮された。世界の有名大学や科学研究機関と共同で設立した奨学金制度も引き続き推進し、最優秀成績を修めた学生には、海外大学博士課程への留学が認められる。若い優秀な教員を対象とした海外研修プロジェクトの重点推進など、科学研究プロジェクトや研究課題を拠り所とした新タイプの選抜方法を導入し、チームという形を取った派遣を重点的に支持する。
留学基金委員会の担当者によると、新プロジェクト第一弾の実施期間は2012年から2016年までで、第一弾の選抜・派遣者数は年間5千人から6千人まで増やす計画という。
「人民網日本語版」2011年10月11日