山東省海事局の10日の発表によると、山東海域で9日夜、外国籍の貨物船が遼寧籍の漁船に衝突し、漁船が転覆した。貨物船はそのまま逃走し、漁船に乗っていた漁民4人が死亡した。海事部門はすでに、衝突した貨物船をほぼ特定し、煙台海域で運航を停止して海事部門の調査を受け入れるよう同船に命令した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
9日夜10時15分、山東省海上捜救センターに事故第一報が入った。煙台北西48海里(約89キロメートル)の海上で同日夜9時50分ごろ、1隻の漁船が身元不明の船舶に衝突されて転覆、衝突した船はそのまま逃げ去った。漁船に乗っていた9人のうち、1人は付近にいた漁船に救出されたが、残る8人は行方不明となり、捜索救助を要請した。
関連部門や救助専門チームの休む間もない奮闘により、10日午後12時10分の時点で、遭難した8人のうち4人が無事救出され、残る4人は遺体となって見つかった。
山東省海事局は、衝突事故の発生後ただちに、漁船に衝突した貨物船探しに着手した。AIS(船舶自動識別システム)や移動軌跡トレースなどのハイテク・ツールを駆使し、衝突事故を起こした船は、外国籍「ACHILLIES」号であるとほぼ確定した。山東海事局は同船に対し、煙台海域で運航を停止して海事部門の調査を受け入れるよう命令した。
衝突したと見られる「ACHILLIES」号は、マーシャル諸島籍の船舶で、船長216メートル、積載重量は約7万6千トン。遼寧省営口市ハツ魚圏区から出航、貨物を載せずにオーストラリアに向かっていた。
*ハツは魚へんに「抜」のつくり
「人民網日本語版」2011年10月11日