12日午後4時すぎ、北京市海淀区で多くの住民が地震のような揺れを感じた。この揺れの原因は地震であることが市地震局によってすぐに確認された。地震の強さはマグニチュード(M)1.8、震源の深さは5キロ。揺れは海淀、石景山、門頭溝各区の一部で感じられた。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
海淀区に住む銭氏は「午後4時すぎ、海淀区で地震がありました。その時、眠っていて夢を見ていたんですが、誰かがベットを揺らしているような感じを突然覚えて、とっさに目を覚ましました。でも辺りには誰もおらず、地震が起こったのだと悟りました。携帯電話で時刻を見ると、4時44分でした」と地震発生時の様子をやや怖そうな面持ちで語った。
北京市地震台ネットワークの観測データによると、12日午後4時40分、北京市海淀区(北緯40度00分、東経116度20分)でM1.8 の地震が発生した。震源の深さは5キロ、震央は海淀区と石景山区の境界地点。北京市地震局の分析によると、この地震は、北京地域の正常な地震活動に属するものという。北京地域では、局地的な有感地震が年に数回発生しており、約4年に1度はM3、4レベルの地震が発生しているが、いずれも破壊や損失がもたらされるほどの規模ではない。M1.8という小さな地震で、多くの住民が揺れを感じたのはなぜかという問題について、市地震局担当者は、震源の深さが5キロという浅発地震であったことや密集市街地で発生したことが、明らかな揺れを体感した要因だと指摘している。
「人民網日本語版」2011年10月13日