河南省開封菊花展が開催されている清明上河園で17日、多くの観光客が行き交う中、「李師師(帝の庁愛を受けた宋代随一の名芸妓)」と名乗る女性が、園内の橋のたもとで菊の花を1万元(約12万円)の値で売り始めた。多くの野次馬が周りをどんどん取り囲み、収拾がつかなくなったため、女性は慈善門に場所を移した。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
彼女は、宋代から「李師師」の再来したことを証明するかのように、その場で踊りも披露した。優美に舞うその姿に、居合わせた観光客は盛んに拍手を送った。ある観光客が女性に「菊の値段が高すぎるのでは?」と質問すると、彼女は「私の菊は育てやすいんです。宋の時代から時代を超えて、今もなお咲き誇っています。生活が苦しいため、思い切って手放すことにしたのです」と答えた。その後は、もう何も言わなかった。彼女はただ、心ある人が救いの手を差し伸べてくれて、時代を逆戻りして宋代に還ることを一心に願っていた。
「人民網日本語版」2011年10月19日