中国青年報社会調査センターは先週、民意の中国網と新浪網を通じて1259人を対象にアンケート調査を実施した。これによると、回答者の94.2%は、政府の庁舎ビルは「豪華だ」と思っており、特に「極めて豪華」とした人は60.8%に上った。一方、居住地域の政府庁舎が「質素」だと思う人はわずか2.7%。地域別に見ると、「庁舎が豪華」と思う人の割合が最も高かったのは東部(88.0%)で、中部(85.8%)がこれに続き、最低だったのは西部(79.2%)だった。中国青年報が伝えた。
「政府庁舎のどのような点が豪華だと思うか?」という問いに対する回答トップ3は順次、「占有面積が広すぎる(84.1%)」「装飾が華美(76.6%)」「ビルがあまりにも高層かつ規模が大き過ぎて、実際の需要をはるかに超えている(63.4%)」だった。このほか、「派手すぎる(61.0%)」「建物を含む外観全体が贅沢すぎる(60.7%)」「天安門やホワイトハウスなどの有名建築物の真似」(37.2%)」「建築設計が奇抜(35.8%)」などの意見が挙がった。
「豪華な政府庁舎が根絶されない原因は?」との問いに対し、「地方政府が資金面での制約を受けていない(77.5%)」が最も多く、「政府役人が在任中に政治的業績を出すことに躍起になり、『イメージアップ・プロジェクト』として建設した(71.9%)」が第2位、「一部の役人は、豪華な庁舎を権力のシンボルと見なしている(71.4%)」が第3位だった。このほか、「リベート受領やレント・シーキング(企業が政府に働きかけ、法制度や政策を変更させることで利益を得ようとする行為)など、背後で良からぬ事を行っている(68.7%)」「監査が頻繁・厳密に行われていない(63.6%)」「多くの地方政府が庁舎の豪華さを張り合っている(59.5%)」「企業誘致・資金導入を、豪華な庁舎を建設する口実としている(44.1%)」などの回答が寄せられた。
豪華な庁舎を建設してイメージアップを図ることについて、88.2%は「イメージアップどころか、豪華庁舎の建設で政府に対するイメージが損なわれる」と答えた。
「人民網日本語版」2011年10月25日