第1回世界華人運動大会の聖火採取式が1日、海南省三亜市天涯海角景区で成功裏に行われた。中国国営の「新華社通信」が報じた。
同式が行われた会場の聖火台で燃えている聖火は、三亜市田独鎮亮坎村に住む黎族(リー族、少数民族のひとつ)の老人が、旧石器時代の文化遺跡「落筆洞」(洞窟)で、中国国家級無形文化遺産に指定されている黎族独特の木を用いた火起こし技術で起こした火を、天涯海角景区の天涯石の所まで運んで来たもの。今後、聖火は同大会のメイン会場のある香港に運ばれ、11日の開幕式で聖火塔に点火される。
同大会は17日までの7日間開催され、世界の200以上の国や地域から来た1万人以上の華人が参加する予定。聖火の採取には中国大陸部の東西南北および中部から、山東省濱州市、河北省蔚県、海南省三亜市、吉林省長白山区、重慶市奉節県の5カ所が選ばれた。
「人民網日本語版」2011年11月2日