2011年11月11日は、数字の「1」が6個も含まれていることから、ネットユーザ達から100年に1度しか巡ってこない「世紀光棍(独身者)デー」だと、大いにもてはやされている。この世紀に一度の販促チャンスを逃すまいと、各ネットショップは手ぐすね引いて消費者を待ちうけている。特に面白いのは、「独身者デー」に誰よりも熱心なのはネットショップオーナーという点だ。半年前から総額1千万元に上る売り出し用商品の準備を始めたネットショップオーナーもいるという。一方、「独身者デー」に注目する実店舗はほぼ皆無のようだ。北京晨報が伝えた。
大手B to C淘宝商城(タオパオモール)に出店している某ショップオーナーは6日、「独身者デー」用の商品準備を半年前から始めたと話した。オンラインショップBBSでは、実力あるショップオーナーは続々と、自分の店の準備状況を公開している。あるオーナーは、「うちの店では、今年の独身者デーに向け、総額約1千万元の品物を用意しています。皆さん、当日は是非早めにご来店下さい」と書き込んでいた。
ネット上の賑やかさに比べ、実店舗では、「独身者デー」に対する注目はほぼ皆無という状況だ。現時点で、北京で「独身者デー」向けに大々的に販促キャンペーンを実施している店舗は皆無。ある商場の市場部担当者は「私どもの商場ではこの数年、『独身者デー』をターゲットとした販促キャンペーンは一切行っておりません。今は、今月末の『感謝祭』と12月の歳末大売り出しの準備に追われています」と話した。
業界アナリストは「ネットショッピングの消費者と伝統的市場の消費者は、習慣上でも心理面でも、全く異なった傾向を備えている。伝統的市場にとって『独身者デー』のマーケティング価値はかなり小さい」と指摘した。また「各商場は11月を謝恩大売り出しの月に設定している。まるまる一カ月続く特売月に比べ、『独身者デー』はたったの一日、どちらの販促効果が大きいかは言うまでもない」続けた。「独身者デー」はインターネットで誕生したお祭りで、ここ数年、新しもの好きの若者達の間でじわじわと広まってきた。彼らはオンラインショッピング消費の主役であり、このお祭りの商業的価値を100%認め、反映している。
「人民網日本語版」2011年11月7日