NBA(米国プロバスケット協会)を引退した元スター選手、姚明(ヤオ・ミン)さんが、上海交通大学で、大学生としてのスタートを切った。1日に6コマの授業を受ける「小さな巨人」は7日、全ての授業を終えてやや疲れた表情を見せた。しかし、一般市民やメディアの注目に応えるため、授業が終わった後、記者会見を行った。背の高い彼が取材を受ける様子は極めて滑稽だった。ある女性記者は、彼の声をクリアに録音するため、マイクを向けるために腕を上げ続けなければならず、記者会見の進行役は、彼女が質問するため挙手していると勘違いした。姚明さんは、上海交通大学安泰経済・管理学院学部に進学、専門科目と共通科目を組み合わせて授業を受け、計150の履修単位を取得する予定という。彼は、記者からの数々の質問に対し、とてもリラックスした表情でユーモアを交えて答えた。揚子晩報が伝えた。
▽大学英語四六級 「最悪合格しなくても大したことはない」
長年米国で競技生活を送った経験を持つ姚明さんは、英語はもちろんペラペラだが、大学英語四六級の受験となると、話はまた別だ。誰もが聞きたくてうずうずしているこの件を、ある記者が我慢できずに質問、記者会見会場は笑い声に包まれた。
記者:「12月に行われる四六級英語の試験には申し込みますか?」
姚明: 「英語の授業は取っています。最悪合格しなかったとしてもどうということはない。もちろん合格するのに越したことはないですが。」
記者:「大学での授業に関する最大の心配ごとは何ですか?」
姚明:「授業について行けるかどうかと心配しています。」
▽大学側、「臨時出費」で特大サイズの椅子を用意
大柄な人が教室の小さな椅子に座ると、座り心地がこの上なく悪いことは想像に難くない。大学側は姚明さんが快適なキャンバス生活を送るためにどんな配慮をしたのだろうか?姚明さんは、「大学はオーダーメイドの椅子を準備してくれた。前例のないケースで、かなりの臨時出費だったようだ」と笑いながら話した。
記者:「交通大学には優秀なバスケットボールチームがありますね。バスケの試合には出るつもりですか?」
姚明:「交通大学のバスケチームはかなり本格的です。しかし、ユニバーシアードの年齢制限は28歳までなので、私には参加資格がありません。」
記者:「今日は大学で授業を受けられましたが、夜は自宅に戻り、奥さんや子供さんと一緒に過ごすのですか?それとも大学寮に住んでいるのですか?」
姚明:「大学は私のために特大サイズ椅子を準備してくれました。これは前例のないことで、かなりの出費だったようです。大学に寮まで用意してもらう必要はありません。」
記者:「今日がキャンパス生活1日目でしたが、1回目の授業の感想は?」
姚明:「この時が早く来ることを心待ちにしていました!」
記者:「学業上の苦しみとトレーニングの苦しみ、どちらが大変でしょうか?」
姚明:「授業では、答えを出さなければなりません。これは大変難しい。私は、簡単なことは何一つないと思っています。目標に向けて努力を続けさえすれば、必ず『苦しみの中に楽あり』という時が訪れます。」
「人民網日本語版」2011年11月8日