公安部はこのほど、中国人女性を誘拐してアンゴラに連れ去り売春を強要していた中国人犯罪グループをアンゴラ警察当局と共に摘発、被害者女性19人の救出に成功した。孫英豪、徐娟ら11人の容疑者は中国警察の護送の下アンゴラから帰国、また、中国国内にいた同グループのメンバー5人も全て逮捕された。
吉林省通化市の警察当局は今年4月26日、アンゴラのホテルでの高給アルバイトという名目で、若い女性を誘拐して売春を強要させている犯罪グループがあるとの情報を入手。調査により、徐娟ら容疑者が中国で計19人の女性を誘拐し、アンゴラで売春を強要していたことが判明した。
公安部は10月14日、作業グループをアンゴラに派遣し、事件の調査を開始。駐アンゴラ中国大使館などの協力の下、売春を強要させていた場所を突き止めた。同月25日、アンゴラ警察当局と中国作業グループは共同で、孫英豪らが経営していた風俗店を摘発、孫英豪、徐娟ら11人を逮捕し、被害者19人を救助した。公安部はまた、吉林・浙江の警察当局を組織し、中国国内にいた同犯罪グループのメンバー5人を逮捕した。
中国政府は近年、2国間・多国間のルートを通じて誘拐事件の捜査を強化している。中国公安機関と国外の警察当局が結んだ捜査協力協定のうち、50件以上が誘拐事件捜査の内容を含んでいる。中国はすでに「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」の「人(特に女性及び児童)の取引を防止し、抑止し及び処罰するための議定書」に調印している。中国警察当局は中国の女性がどの国に誘拐されようと、その救出に全力をあげ、また犯罪者がどの国へ逃げようとも、その追跡に全力を尽くし、その手を緩めることは無い。
「人民網日本語版」2011年11月16日