中国の民営企業「中坤(ちゅうこん)集団」によるアイスランドの土地購入計画について、同国のオグムンドゥル・ヨーナスソン内相は25日の閣議後、同社の特別申請は認めないと発表した。「北京晨報」が伝えた。
ヨーナスソン内相は「内務省で詳細に検討した結果、中坤集団は土地購入に必要な要件を満たしておらず、申請の却下を決定した。政府のこの決定は判例としての意義を持つ。政府は今後、同様の申請があった場合、この事例に照らして判断する」と説明した。
今年初めに中坤集団がエコツーリズム事業用にアイスランド北東部グリムスタジール地区の土地300平方キロの所有権の75%を購入する計画が明らかになると、西側の一部メディアは少数の反対者の妄言を引用して、中国政府の戦略的・政治的思惑が存在する可能性を指摘。これについて中坤集団を率いる黄怒波会長は8月に「純粋な企業行為であり、完全にビジネス目的で、政治とは全く無関係」と反論する声明を発表していた。
「人民網日本語版」2011年11月27日