米国で大学受験をするというのが中国の学生の間でブームにもなっているが、学生らの成績はどうなのだろう?中国の学術英語機関「杜克国際教育」がこのほど発表した中国国内初の「2011SAT (米大学進学適性試験)年度報告」によると、中国の学生の成績は全体的に振るわず、現地米国の学生より平均300点下回っている。また米国大学理事会の公式の基準点1550点とも300点以上の開きがあるという。
▽読解、作文が難関に
同報告では、中国の学生のSATの平均点は1213点で、米国の学生の1509点より300点以上低い。この300点は主に、学生の系統だった分析力や思考力が試される読解部分と作文の点の差。うち読解部分だけで、中国と米国の学生の間には170点以上の差がある。中国の学生には思考力を訓練する機会が全体的に乏しく、これが学術能力の足かせにもなっていることが、ここから十分に見て取れる。
▽国際学校、国際クラスが断然有利 同報告はさらに、中国国際学校や普通高校国際クラスの学生の同平均点は1403点で、普通高校の一般クラスの平均点1183点より220点高く、その優位性が顕著であることを明らかにしている。
専門家は、過去10年の間に中国で急速に発展した国際高校や国際クラス,学術英語教育などの成果が顕著に表れているとし、学生の言語的背景や教師のレベル、文化の違いなど多くの分野での限度を考慮しなければならず、中国国内の国際教育はまだ米国現地の高校教育と同じレベルというわけにはいかないが、その差はそれほど大きいものではないとの見方を示している。