おしゃれなファッションに身を包んだ女性が、なぜ髪型だけはいい加減なのだろう。何と髪の中に麻薬が隠されていたのだ。禄口空港の安全検査部門は1日、頭髪に麻薬を隠して安全検査をすり抜けようとした女性を拘束した。
同日夜7時すぎ、南京禄口国際空港の国内便安全検査窓口で、係官は南京から広州へ行く若い旅行客、張容疑者の安全検査を行っていた。係官は張容疑者の髪型がその年齢やファッションには似合わない髪形であることを不審に思い、頭部の検査を申し出た。旅行客は緊張した様子を見せ、自分の頭髪は付着させたカツラなので取れやすいので触らないでくれと言い、どうしても係官に検査させようとしなかった。そのうちに激情して係官に向って泣き喚く事態となった。
張容疑者のこうした反応に係官はますます疑いを強くし、どうしても頭髪を検査しなければならないと主張。仕方なく張容疑者が頭髪をほどくと、白い粉末の入った小さなビニール袋が現われた。
係官チームの隊長はすぐさま安全検査の通路を封鎖し、張容疑者と同行していた2人の男性を拘束した。この3人の身体や荷物を詳しく調べたところ、張容疑者のサイフからも同様の粉の入ったビニール袋を発見。容疑者は粉末が麻薬であることを認めた。麻薬の粉末はあわせて約5グラムで、容疑者3人は麻薬所持の容疑でさらに取り調べを受けている。
「人民網日本語版」2011年12月7日