日本の茶文化体験

日本の茶文化体験。 日本の伝統芸術の中で、心を落ち着かせ、精神を高めるものといえば、茶道と花道である…

タグ: 茶道,一期一会,禅

発信時間: 2011-12-15 11:13:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の伝統芸術の中で、心を落ち着かせ、精神を高めるものといえば、茶道と花道である。お茶を入れる、花を生けるなどは日常的な行為にみえる。しかし、伝統の儀礼を深く理解することは、人間の自然界における存在、人生の意義などを悟るきっかけとなり、あなたを今まで体験したことのない精神世界に導いてくれることだろう。

茶道とは?

客を招き、茶を点(た)て、茶を振る舞う行為。これは「茶の湯」と呼ばれる。「茶の湯」では抹茶が使われる。 

いわゆる「茶道」は、「茶の湯」を通して、心身を磨き、交際の礼儀を探求する芸道であり、湯を沸かし、茶を点て、茶をふるまう行為を基本とした芸術でもある。茶道の精神は主人と客が一体に融合することを基本としている。すなわち、茶道の目的は、茶室という静かな空間で、他人との心の交流を通じて、自分の内心世界を見つめなおし、精神を高めることにある。

一期一会を重んじる 

茶道は室町時代に誕生していたが、現在の茶道を完成させたのは千利休である。千利休は禅の精神を「茶の湯」に採り入れた。豪華な茶器を使わず、純粋に精神世界の追求を重視した。茶道の最も重要な教えは「一期一会」を重んじること。そして、茶道で最も大切なことは、その時その時を大切にし、相手に最高のもてなしを提供することである。茶道の精神は時を超え、代々受け継がれてきた。表千家、裏千家、武者小路千家などの流派が今も存在する。 

茶室には「躙口(にじりぐち)」と呼ばれる、客用の小さな出入り口がある。高さ66センチ、幅63センチと、体が小さい人でも腰をかがめないと通れない。つまり、どんな人も茶室に入るときは、頭を上げなければいけないのだ。 

茶室では、相手に感謝し、誠実な気持ちをもって茶を振る舞う。茶室の「躙口」では、身分に関係なく全ての人が入室時に頭を下げ、素の人間に戻る。これは一種の「平等の精神」を示すものだ。

「茶の湯」と懐石料理 

「茶の湯」では、茶をたしなむ前に簡単な料理が出される。これを「懐石料理」とよぶ。「懐石」は、禅僧が寒さや空腹をしのぐ目的で温石を懐中に入れたことから、せめてもの空腹しのぎにと出す粗末な食べ物という意味がある。また「点心」というものが出され、中華料理と間違える人が多いが、これは懐石を弁当にしたものを指している。

 

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