4日、発表された研究報告によると、エイズワクチンの「サル版」、即ちサル免疫不全のウィルスワクチンの開発に成功した。科学界は有効な人類のエイズワクチンの獲得に一歩近づいた。この研究成果は4日、英国誌「ネイチャー」電子版で発表された。研究者たちは、このワクチンの将来性を認めており、来年、人体臨床実験への展開を計画している。
初めてサルの感染を防止できるワクチンを開発
このワクチンはジョンソン社と米軍の協力で研究開発された。研究チームの責任者によると、これはサルの感染を防止できるワクチンの初めての開発で、感染したサルの体内ウィルスを単純に「抑制」するものではない。
研究グループの10機関から集まった協力研究者は、アカゲサルを治験対象として、共にワクチン4種とプラセボ1種を開発した。最も効果があるワクチンの試験結果によって、初めてサル免疫不全のウィルスに接触した場合、ワクチンを接種したサルのうち12%が感染し、ワクチンを接種しないサルでは75%が感染した。6回の接触で、大部分のサルがエイズに感染した。
取り上げる価値があるのは、試験用のウィルスの伝染力は人類が日常生活で接触するエイズウィルスより約100倍強力である点だ。つまり、類似の人類用エイズワクチンが開発できれば、人類が日常生活で複数回のウィルス「攻撃」に防御可能になることが期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月6日