「マウス症候群」などオフィス病も職業病リスト入りへ

「マウス症候群」などオフィス病も職業病リスト入りへ。

タグ: 病気,職業病,過労死,目の疲労,腰痛,頸椎病,マウス症候群

発信時間: 2012-01-11 10:34:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ホワイトカラーに多い病気も職業病に認定の方向

「全国人民代表大会常務委員会による“中華人民共和国職業病予防法”改正に関する決定」(以下「予防法」)が注目されている。現在開催されている常務委員会の審議が通れば、実施される予定だ。

「2011年版予防法は大きな進展が見られる。なかでも職業病の定義に対する改正が最大のポイントで、これによって対象となる職業病が“拡大”する。過労死や、長時間のパソコン使用で生じる目の疲労、オフィスワークによる腰痛や頸椎病、マウス症候群など、ホワイトカラー層で生じやすい疾病は、すべて職業病リストに加わるはずだ」。職業病予防法の主要な起草者の一人、広東省職業病防治院の黄漢林院長は解説する。

職業病の範囲拡大へ

職業病という疾患の範囲は従来、企業、事業体、個人経営に属する人の実質的な労働によるものに限定されていた。それがすべての人を対象とするものに変更される。

「また新予防法では、様々な有毒、有害な要因による疾病が職業病に組み入れられる。たとえば、これまでは防護されるべき粉塵や放射性物質、薬害物質などによる病気を職業病としていたが、今後は非物質的、非接触的要因による病気も職業病の範疇となる」と黄漢林氏は言う。例を挙げると、労働組織や管理上の問題で過負荷の仕事や長時間労働を強いられ、それによって生じた病気や死亡は、従来は職業病として扱われなかった。これがすべて職業病の範囲となるのだ。

また黄漢林氏は、「国際動労組合が公表する職業病の種類と比較すれば、中国の職業病の種類は単一的で、範囲も狭かった。新しい予防法が施行されれば、中国の職業病リストは国際的にもリンクすることになると見解を示した。

一貫してホワイトカラー層に注目され続けてきたオフィス病も、職業病に加わることが期待される。

聞くところでは、非物質的なものが職業病の主因となっている。たとえばオフィス内の空気だ。これによる病気も職業病の範疇に入る可能性が高い。フォルムアルデヒド、刺激的な光線、有害イオン、有害オゾンなどが社員の体に影響を与えれば、それも職業病となるわけだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月11日

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