作者「登場人物は3つのグループを代表」
この砂絵映像作品の作者で、中国の砂絵動画の父と呼ばれる高賛民氏に取材したところ、一家3人を主人公にしたのは「春運」(旧正月前後の旅客運輸体制)の主な利用者である3つのグループを現すためだと語った。子供は学生を、父親は出稼ぎ労働者たちを、母親は親戚を訪問する人たちを象徴するもので、音楽に歌詞はなく、人々の想像力をより刺激し、美しく暖かい効果を出している。
視聴者から特に評判が高かった画面について高氏は「メガネをかけた祖母は子供が思い浮かべた姿で、その時点ではまだ故郷に着いたわけではない」と語った。その後、祖母の姿が大きな木に変わるのは、春節に故郷を目指す民衆の心を表すものだ。鉄道の窓に貼りついて外を見る子供は、インターネットで多くの写真や映像を見て思いついたものだという。
多くの人にとって「春運」は一つの夢だ。「春運」の問題が一日も早く解決して、帰省がもはや夢ではなくなる日が訪れることを高氏は願っている。
「人民網日本語版」2012年1月16日