1月8日、東京都内は気温がマイナス1度まで下がった。しかし、文京区の湯島天神には人だかりができていた。ここには日中の学問の神様「菅原道真」と「孔子」が祭られており、今年センター試験をうける学生の親が、「良い成績がとれるように」とお願いに来ていた。
2日間の日程で行われたセンター試験は15日に終了した。14日に行われた「地理歴史」「公民」の試験では、問題冊子の配布ミスが続出、全国58会場の4565人が影響を受けた。これはセンター試験史上、過去最大規模の不祥事となった。
大学入試センターによると、全国709会場の内、9会場で、配布の遅れをカバーするために一部の受験者に対して試験時間を10分以上延長していたことが判明。静岡県内の2高校を管轄する静岡大の試験会場では、試験時間が48分間延長された。一方、試験時間が延長されない試験会場もあった。
受験生はこれに対し、「不公平だ」と不満を露わにした。ネット上では、「人の一生がかかる試験でこのような事態が起きるなんて、不公平だ」といった書き込みが相次いだ。
大学入試センターによると、試験時間が延長された受験生に対しては再試験は行わない方針。ただ、延長措置が取られなかった受験生に対しては、希望があれば再試験を行うとしている。
日本のセンター試験は1990年に始まった。主に高校段階における学習の把握状況を測ることが目的。現在、すべての国公立大学と一部の私立大学がセンター試験を採用し、大学独自の試験と合わせて、受験生の合否を決定している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月17日