準備を整え、秩序正しく運転するバイクの大軍

　バイクに乗り帰郷する人の数が今年は過去最多となっているが、その秩序も過去最高の水準に達している。肇慶交通警察による管理が功を奏したのだ。南方網が報じた。

　珠江デルタから帰郷するバイクの「遠征軍」が、肇慶市内の国道321号線を通過し、広西チワン族自治区、貴州省、四川省等を目指し帰郷することが、春節（旧正月）前の慣例となっている。国道321号線は昨日、春節に伴う帰省ラッシュのピークに達し、早朝より2万人以上の出稼ぎ労働者が帰郷の道についた。肇慶市内の国道の料金所は、バイクに対して1台当たり2元（約24円）の通行料を課しているが、春節の帰省ラッシュ期間はこれを一時的に無料とした。これによりバイクが途中停車する時間が短縮された。肇慶市の交通部門の関係者は、「今年は通過するバイクが過去最多となっているが、その秩序も過去最高の水準に達してる」と述べた。

　◆大型の休憩地点を設置

　国道321号線沿いの高要、悦城、封開等では、交通部門がバイク用の大型休憩地点を設置し、あつあつの生姜入りおかゆやお湯を振る舞った。またストーブ、バイクの修理、医療サービス、家族へ無事を告げる電話、安全運転や労働組合による知識宣伝等のビラ、玄関に貼り付ける春節の紙飾り、移動可能なトイレ、バイクウエア等を提供した。

　バイクに乗る人は様々で、夫婦、親子、兄妹、一家三人、独身者同士、共同運転者等の姿が見られた。しかし彼らの目的は「早く帰る」ことで一致している。交通警察部門の関係者は、「以前は一部のバイクが速度超過で運転していたが、今年はバイクの速度を60キロ以下に制限した。しかしそれでもなお、早く帰宅し夕飯に間に合わせようとする人が多い」と語った。