平日の楽しみに
西野光子さん63才は、ほぼ2日に1回ゲームセンターを訪れる。西野さんは、「ここにはいろんな町から人が来る。だから、話し相手に困ることがない」と話した。
「ゲームをしていると他のことを考えなくていいので、ストレスがない。」西野さんは以前テニスをしていたが、仲間と約束したり、コートを予約したりするのが面倒だったという。西野さんは、「来たい時に来られるし、誰にも迷惑をかけない。ゲームセンターのおかげで、平日が楽しくなった」と話した。
シルバー市場
どれほどのお年寄りがゲームセンターに通っているかについて、公式的な統計はまだ出ていない。
日本のゲームセンター業界の年収は約5000億円。主なユーザーは青少年で、お年寄りはまだ少数である。しかし、ゲーム産業の専門家によると、ここ5年で、お年寄りユーザーの数が急増したという。
現時点で、65歳以上の人口は全体の25%。2050年までに、この比率は40%になると言われている。
現在、ゲームセンターは「シルバー市場」に注目し、お年寄り向けサービスを打ち出している。あるゲームセンターでは、お年寄りに負担がかからないよう椅子をやわらかいものに換えた。また、あるゲームセンターは、お年寄りと積極的に会話するよう従業員を教育するなど、お年寄りが馴染みやすい環境づくりに取り組んでいる。
そのほか、ゲームメーカーもお年寄り向け製品の開発に着手し始めている。ゲームで手や脳を動かすことによる老化防止効果も期待されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月27日