鳥取県と大阪商工会議所はこのほど、中国の美食家を招き、郷土料理を味わってもらおうというプランを4月に開催することを決定した。鳥取県の観光業界発展のためのPRの一環。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
中国美食家一行約30人は北京「中国調理協会」会員で、中国国内各大都市の名シェフあるいは著名飲食企業経営者。計画を立案した大阪商工会議所担当者によると、ツアー日程は2泊3日。グルメを味わうだけでなく、「グルメ広報担当」として帰国後に「鳥取の食」の魅力を伝えてもらい、観光客の誘致拡大につなげたい考えだ。
一行は関西国際空港を経て、大阪・京都を観光した後、4月11日に鳥取に赴く。皆生温泉(米子市)、境港市の水産物、県内食品加工会社、食品長期保存のための日本独自の低温技術などに触れる。また日本の著名漫画家・水木しげる氏の故郷、境港市を訪れ、「水木しげるロード」を巡り、中華文化とはひと味異なる日本の妖怪文化を体験する。
日本政府は近年、中国人富裕層向けの観光ビザ発給要件を何度も緩和しており、日本旅行は中国人にとってますます身近になっている。しかし鳥取県はこれまで中国人観光客の主要観光地ではなかった。鳥取県の自然や街並みの美しさは日本国内でも別格で、伝統ある郷土料理もあるため、鳥取県文化観光局は中国人観光客へのアピールに本腰となった。
「人民網日本語版」2012年2月23日