「青花磁器」をモチーフにした北京の「北土城駅」入口 |
大きな荷物を抱えて北京西駅を出て、地下鉄に乗り換えるために歩いて1号線の軍事博物館駅に。建国門駅に着くと、また荷物を抱えて、乗り換え用通路を半周回って、やっと2号線のプラットホームに。2号線に乗って北京駅について、やっと列車に乗れる……。北京市内の地下鉄1号線から2号線への乗り換えをしたことがある人なら、その不便さにうんざりしたことがあるだろう。北京市の政府紙「北京日報」が報じた。
今は不便な地下鉄の乗り換えだが、新しく建設される地下鉄路線ではそんな悩みが解消されそうだ。今後、建設される地下鉄には統一されたプラットホームでの乗り換えが導入される予定で、実現すれば乗り換えに1分もかからない。また、このほど設定された地下鉄交通プロジェクト設計に関する基準では、「多くの路線が乗り入れる駅でも3分を超えてはいけない」となっている。北京市規画委員会によると、同基準の中には国の定める基準より高いものもある。
▽乗り換えにかかる時間を初めて基準化
基準の設定に関わったというある専門家は「地下鉄の駅の中には、乗り換え方法が複雑な所もあり、時間がかかる。例えば1号線から2号線、2号線から13号線への乗り換えなど」と指摘し、「施設の設置の仕方に問題があれば、必ず市民の足に影響を及ぼす」とした。
「乗り換えに3分以上かかってはならない」と明記された新基準に関して、同委員会の責任者は、「今後新たに建設される地下鉄はすべてこの基準に沿って建設される」と指摘。「同じプラットホームなら1分以内、多くの路線が乗り入れる駅でも3分以内」のほか、「ほかの通路を使って乗り換える場合でも5分以内」と定められているとした。