閏年の2月29日に生まれた場合、誕生日が4年に1度しかなくなる。出産を控えた楊さんは、「誕生日は子供にとって最大の楽しみですから、これを奪うことはできません」と語った。楊さんは病院側と相談して出産日をずらし、3月1日に帝王切開することになった。広州日報が報じた。
しかし29日は縁起がいいと年長者に言われ、29日の出産を望む母親もいる。病院によっては、29日の赤ちゃんの出生率が低めであったり、通常と変わらないこともある。
4年に1度の誕生日は、何か特別なことがあるのだろうか。あるネットユーザーは、「ワールドカップやオリンピックを待ちわびるようなものだ」と語った。
◆否定派 子供に損をさせたくない、一日遅れで出産
楊さん(26)は湖南省湘潭市出身で、初めての出産を控えている。「予定日は29日で、今のところ安定しています」昨日、記者が病室を訪ねた際、楊さんは元気そうな様子であった。「おととい夫と話をしている時に、2月29日は4年に1度しかないことに気づきました。もし赤ちゃんがこの日に生まれてしまえば、誕生日の回数が他の子供の4分の1になってしまうので、かわいそうです。幼少期で一番忘れられない思い出と言えば、友達や家族と毎年いっしょに誕生日ケーキを食べ、ロウソクの火を消す楽しみです。これから生まれる子供の楽しみを減らしたくありません。私はこの考えを病院側に伝え、最終的に3月1日にしてもらいました」
◆肯定派 滅多にない吉日、29日の出産を希望
広州女子医院産婦人科で分娩予約を担当する朱飛飛氏は、「出産日を29日に合わせた女性が2人います。広州市のある女性は、両親が風水師に依頼し、2月29日が出産に向いた吉日であると占ってもらったそうです。また時間についても具体的で、赤ちゃんが朝9時に太陽を迎え生まれるようにしたいという人もいます。29日は予定されている手術が少ないので、出来る限り妊婦さんの求めに応じるようにします」と語った。
「現地の女性と他省の女性の間には差があります。現地の女性の方が、祝祭日にちなんだ出産日を重視します。例えば旧暦の1月1日、バレンタインデー、2月29日といった特別な日の場合、多くの妊婦さんがその日に合わせて出産しようとします。赤ちゃんが安定しているならば、予定日の前後2-3日間の範囲内で、出来る限り合わせるようにしています。ただ赤ちゃんの具体的な状況によりますので、希望日に合わせられるとは限りません。赤ちゃんと母体の安全や健康を犠牲にはできませんから」
「人民網日本語版」2012年2月29日