サラリーマンを対象とするコンビニ弁当 |
日本のコンビニが中国西南地区への進出を加速しており、成都市が激戦地となりつつある。昨日得られた情報によると、ファミリーマートは成都市場進出に向け下準備の最中であり、西南地区の本部が成都の中心地に設立された。また2ヶ所の物流配送センターも土地選定を完了した。新店舗は来月のオープンを予定している。この情報を受け、成都のコンビニ市場が再度盛り上がりを見せている。
現在までに、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート等の日系コンビニが中国市場に進出しているが、その多くが沿岸部に集中している。欧米の小売企業が中国西南地区への進出を加速化しており、成都が海外小売企業の西南地区における激戦地となる。
ファミリーマートは現在、アジア最大級のコンビニチェーンとなっており、日本、韓国、タイ、米国等に進出している。情報によると、ファミリーマートは台湾で大型店舗を新設し、1000店舗を目指す。中国大陸部では成都等の内陸部の都市に進出し、今年中に1200店舗(昨年の約5割増)を目指す。同社は今年、20億元(約250億円)以上の投資を予定しており、うち7割弱は新店舗の開店に用いられる。
ファミリーマートは2009年より成都で市場調査を開始している。同社は昨年、成都市場進出に向け人材募集を開始し、新店舗オープンに向け下準備にとりかかった。昨日得られた情報によると、同社は新店舗の設立に必要な登録を完了済みで、来月に新店舗のオープンを予定している。西南地区の本部が成都の中心地に設立され、2ヶ所の物流配送センターも土地選定を完了した。
ファミリーマート西南地区本部の関係者も、「成都での新店舗オープンに関する事項は、すでに実質的な段階に突入した」と述べたが、具体的な設立場所や店舗数についてはコメントを控えた。しかし新店舗の多くが成都市の中心地でオープンし、中高級住宅区を対象とすることは間違いない。
ファミリーマートの成都市場開拓の戦略は、「3年に1つの新地域、2年に1つの新都市」だ。成都は西南地区進出の戦略的足がかりであり、成都から西南地区全体に拡張していく。