◆市場調査 弁当が熾烈な競争を展開
成都のコンビニ市場にはすでにセブンイレブンが進出しており、現地のWOWO、紅旗チェーン、互惠等の小型スーパーが大半のシェアを占めている。これらの企業は各自の取り組みにより、既存の顧客を基礎としながら利便性の高いサービスを展開し、トップシェアを目指している。WOWOはこのほど、店内での食品の調理を開始した。セブンイレブンはフランチャイズ募集に関する説明会を開いた。セブンイレブン成都の姥迫惠総経理は、「今年4月より、フランチャイズ募集を実施する」と述べた。
ファミリーマートは上海市場で成果を収めている。しかし業界関係者は、「消費者の習慣をさらに育成する必要がある。コンビニは調理済み食品等の自社製品による売上を増やし、利益獲得に乗り出すべきだ」と指摘した。ファミリーマートが提供する中国風ファーストフードは、WOWOやセブンイレブンと競合する武器となる。これまでにファミリーマートは上海で、6.8元(約85円)の弁当を販売しており、上海市場で影響力を高めた。
ファミリーマートの関係者は、「当社は成都でも、6.8元、7.8元(約97.5円)、8.8元(約110円)の弁当を販売する」と述べた。食品の供給に向け、同社は双流県とヒ県(ヒ=卑+おおざと)に物流配送センターを設立する。うちヒ県の規模が大きく、将来的に重点配送センターとなる。コンビニで販売される弁当は、物流配送センターで調理した後、保温車両により各店舗に輸送される。
情報によると、成都市民はのんびりした生活を好むことから、ファミリーマートは杭州等で成熟した店舗経営モデルを、成都に導入する見通しだ。店舗の営業面積を100-120平方メートルに拡大し、休憩エリアを設置し、コーヒーや無線LANのサービスを提供する。これにより若者やホワイトカラーを引きつける構えだ。
「人民網日本語版」2012年2月29日