2月29日午後4時現在の調査結果
中国網が実施する『2012年両会の注目の話題調査』によると、注目の話題トップ3は「大学入試改革」、「養老保障制度」、「人口政策」となった。
過去3年の調査結果と比較すると、人々の関心は大きく変化していることがわかる。2010年のトップ3は「労働者の権利」、「公平な雇用」、「反腐敗・清廉政治提唱」、2011年は「社会保障」、「住宅保障」、「反腐敗・清廉政治提唱」だったが、2012年の調査では「反腐敗・清廉政治提唱」が3位から4位に順位を落とし、上位には庶民の生活と密接にかかわる事項が入った。「社会保障」が2年連続で1位になったことから、ネットユーザーが社会保障問題を重視していることがわかる。
ネットユーザー、大学入試の戸籍制限の廃止を望む
ネットユーザーが書き込んだ内容でもっとも多かったのは、大学入試の戸籍制限に関する問題だ。現在の中国の政策では、受験生は戸籍所在地で試験を受けなければならない。多くのネットユーザーは、「両会」代表、委員に大学入試の戸籍に関する問題に重視し、すべての受験生に公平な受験環境を与えるよう呼びかけた。
養老保障制度に関心集まる 高齢者の生活を快適にし若者の負担軽減を望む
高齢者の介護問題を懸念するネットユーザーは、政府が養老保障制度を整備し、高齢者の生活を快適にし、それによって若者の負担が軽減することを望んでいる。また、政府が全国統一の養老保障制度を実施し、行政機関の定年退職者の養老保険を制度に盛り込むと同時に、年金納付義務を守らない企業を厳しく罰し、全国民の社会保障を公平にし、徹底的に実行することを望んでいる。
人口政策を熱く議論 高齢化を遅らせるための提案も
現在、中国31の省・市・区が「双独(夫婦ともに一人っ子の場合は2人目の出産を認める)」政策を実施している。ネットユーザーは、政府が2人目の出産に関する規制を引き続き緩和することを望んでおり、2人目の出産をまだ完全に許可できないにしても、一方が一人っ子の夫婦に2人目の出産を許可する、または一定年齢以上の一方が一人っ子の夫婦に2人目の出産を許可するなどし、徐々に緩和するよう提案した。また、人口政策の緩和は、中国の高齢化を遅らせることができると主張した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月1日