日本の女流作家・新井一二三さんが10日、上海譯文出版社の招待を受け、北京の「単向街書店」で、読者と集うイベントに参加した。彼女の新作「午後4時のビール」は来月出版予定という。北京の日刊紙・京華時報が伝えた。
「午後4時のビール」は、スローライフをテーマに、「仕事をするオンタイム、仕事以外のことをするオフタイム、完全なプライベートタイム」という3種類の時間の概念が書かれている。新井さんは、「この3つの時間の概念は、カナダで思いつきました。カナダでは昼間の時間がとても長く、退勤後3、4時間経ってようやく暗くなります。カナダの人々は、家や自動車を修理するなど、その時間を大変ゆったりと過ごします。これがオフタイムです。夜が更け、寝室でパジャマに着替えた後、彼らのプライベートタイムが始まります」と話した。
新井さんは、読者との集いの席上で、「私は外国語でものを書くのが好きです。この方が、自由度が高まり、自分の心をより如実に表現することができます。母語の日本語を使うと、かえって文化や言語による制約を受けてしまいます」と語った。
「人民網日本語版」2012年3月12日