2011年の東日本大震災で行方不明になっていた大型漁船
カナダ当局は24日、カナダ西海岸で日本の大型漁船の残骸を発見した。この漁船は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で破壊され、海を渡り、1年余りかけて太平洋を横切りカナダ近海に着いたと見られる。この無人の「幽霊船」は、ブリティッシュコロンビア州のクイーンシャーロット諸島に向かってゆっくり移動している。
ブリティッシュコロンビア州救援センターの24日の報告によると、政府の飛行機は同日、西海岸から260キロメートル離れた場所で、津波被害を受けたことが明らかな無人の漁船の残骸が海岸に向かって移動しているのを見つけた。
救援センターの職員は、この船は日本の北海道を出て約7568キロメートル漂流したと判断。漁船に人は乗っておらず、環境への影響もない。
カナダ当局が日本の海上保安庁に連絡したところ、この船は壊れた普通の漁船であることがわかった。海上保安庁の関係者によると、この船はイカ釣り漁船で、もともと青森県八戸市に停泊していた。
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、高さ約7メートルの波が日本の東海岸を直撃し、家屋や自動車、船舶などの建物と物品をさらっていった。
AP通信の報道によると、東日本大震災は多くの海洋ゴミを生み出し、その重さは約500万トンに上る。これらのゴミは海底に沈んだり、海に漂流したりしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月26日