ブーム再来 「三国志」を味わう三つの方法

ブーム再来 「三国志」を味わう三つの方法。 長きに渡り、日本にはたくさんの『三国志』に出てくる中国古代の武将をこよなく愛する愛好家たちがいる…

タグ: 三国志 ブーム

発信時間: 2012-03-26 13:56:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

長きに渡り、日本にはたくさんの『三国志』に出てくる中国古代の武将をこよなく愛する愛好家たちがいる。『三国志』の物語は日本の様々な分野のファンに色濃く影響を与えている。社会の熾烈な経済競争の中でも、人々はよく『三国志』に喩えて、3者の競争を冗談半分に「三国鼎立」という。日本メディアの中国映画『レッドクリフ』に出てくる勇猛果敢な武将たちについての意見はまちまちだが、彼らの「忠義」や「友情」を高く評価する声が多い。『朝日新聞』は近日、『レッドクリフ』で甘興を演じた、有名な歌舞伎俳優である中村獅童の話を載せ、観客たちに3つの方法でもう一度『三国志』を味わうことを勧めている。

中村獅童は三国誌に出て来る呉国の猛将・甘寧をモデルにした甘興を演じた体験を語り、また趙雲などの映画の登場人物を絶賛し、その魅力を話してくれた。『朝日新聞』は読者に、『三国志』の武将の力量や知性などの溢れる魅力について、新たに3つの方面から吟味するアドバイスをしている。一つ目は「読む」ことだ。もっとも人気を集めているのは岩波文庫と徳間文庫の『三国志』で、正式な歴史文書は井波律子訳の『三国志』以外にも、ちくま学芸文庫『正史 三国志』がある。脚色されたものに関しては、吉川英吉著の『三国志』(講談社出版)が有名だ。また他にも、潮漫画文庫の横山光輝による『三国志』などがある。

二つ目に『鑑賞』すること。『レッドクリフ』は言うまでもなく大人気だが、人形劇『三国志』やアニメ版もある。他にも1985年以来、好調な売上が続いている歴史シミュレーションゲーム『三国志』や、3月に発売された『三国志12』などもお勧めだ。

三つ目に『参観』すること。日本には多くの「関帝廟」が存在し、最も有名なものが横浜中華街にあるもので、東京立川市や大阪府天王寺・難波商店街、神戸市などにも「関帝廟」がある。長崎市宗福寺に祭られている関羽像には連日、多くの参拝客が詰め掛ける。

実のところ、日本人が言う『三国誌』は、歴史家・陳寿が記した二十四史の一つ『三国志』ではなく、羅貫中の『三国演義』の方である。日本人の「三国志イメージ」を生み出し、多くの作家に影響を及ぼしたのは、当時の国民的作家、吉川英治が1934年に著した10巻に渡る『三国志』である。この作品は戦争の部分を簡略化し、歴史に翻弄され、波乱万丈な人生を送る曹操や劉備の人物像に重きを置いた。つまりは『三国演義』を日本人がすき好むような大衆小説にしたのである。その後、漫画家の横山光輝がそれを漫画にし、もっと広く人々に読まれるようになった。更には『レッドクリフ』の大ブームによって、日本の『三国志』関連の読み物は売れ行きが爆発的に伸びたのである。講談社出版の全5冊からなる『三国誌』新装版は、本のサイズから表紙まで、細部までこだわりを持って作られており、正に名作に新たな命が吹きこまれたようである。

今となっては、『三国志』をただの暇つぶしの読み物と感じている日本人はほとんどいないだろう。それを一つの学問として仰ぎ、生き方の手本としている人も多い。『三国誌』で語られる友情、欺瞞、勝ち負けなどは現代の日本人の生活と感情にも共通するものがある。老若男女問わず、そこから、精神的支柱を見つけ出す事ができるはずだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月26日

 

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