後悔しない決定を 異国の地で暮らしていると、さまざまな困難に遭遇するものだ。その1つに子供の世話がある。中国共産党の機関紙「人民日報」(海外版)が報じた。
実際に来て初めて、米国にも多くの専業主婦がいることを知り、驚く人も多い。そして、自身にも子供ができると、専業主婦になることも必要な時があり、自分で左右することのできない多くのことが付随してくることに初めて気づく。もし子供が2人以上いれば、忙しさも倍増し、自分のことを気遣う時間さえなくなる。
海外で暮らす華人、特に初期の移民は、必死の思いで手に入れた自分の立場を、子供ができたからというだけで、簡単にあきらめるようなことはしたくないとの思いで、その解決方法を必死に探し求めている。
若いカップルの中には子供を全日制の託児所に預けたり、家政婦を雇ったりしている人もいる。しかし、これには高額の費用がかかるという問題点のほか、安心できないさまざまな要素もあり、中国に住む両親に助けを求めるようになる人が増えている。
両親を自分が住む地域に呼び、両親に孫と共に過ごす時間を楽しんでもらいながら、自分の荷も少し負担してもらいたいと願うカップルもいる。海外で暮らす中国人の中では、決して珍しくない方法だ。しかし、嫁と姑が良い関係を築くのに苦労するように、孫の世話のために海外で生活する年配の両親は、生活習慣や教育方法などさまざまな面で、何年も海外で生活している若い世代の人達と異なる。それに本来、自国に住んでいた時は、隣人と楽しく交流を楽しんでいた両親が、海外では言語や文化の壁にぶつかり、苦悩する日々を送ることさえある。もちろん、若者世代にも注意しなければいけないことがある。経験豊富なある華人は、「両親が遠くからやって来て、子供の世話などを手伝ってくれることを当然の事と考えてはならない。前もって良く話し合い、もし意見がぶつかることがあったら譲歩することで、適切に処理する必要がある」と指摘している。