中国人が五輪ボランティアとして採用が決まったにも関わらず、英国入国が許可されなかった問題について、ロンドン五輪組織委員会のポール・ダイトンCEO(最高経営責任者)は18日、「欧州連合(EU)の規定によるもので、五輪組織員会はなすすべがない」とコメントした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
ダイトンCEOは、「これは、組織委員会がどうにかできる問題ではない。EUの規定によると、EUでの就労許可がない場合は、ロンドン五輪でボランティアとして働くことはできない。我々の立場から言えば、世界中の人々にボランティアとして活躍してほしかったのだが」と話した。
しかし、同氏はまた、「ロンドンはコスモポリタンな国際的都市だ。中国大陸部に住む人々はボランティアに参加できないが、ロンドンさらには英国全体には、留学生を含む多くの中国人が住んでおり、彼らはボランティアとなる資格がある」と述べた。
ロンドン五輪組織委員会がボランティア募集時に、「EU圏に居住していない人はボランティアに参加できない」という規定を設けていなかったことが、ボランティアに採用された中国人が今年初め英国入国が認められないという通知を受ける原因となった。
「人民網日本語版」2012年4月19日