日本では、会社が顧客に連絡する際、電話を使用することが多い。肉声で伝えるほうが、冷淡な感じがするメールよりも心がこもっているからだ。しかし最近は電子メールが普及したことで、逆に「面識のない人が突然顧客に電話をするのは失礼」と考える人が増えている。「電話による連絡」という従来のビジネスマナーが、電子メールの普及によって変わりつつある。
日本のあるサイトが、25歳から44歳までのビジネスマンを対象に調査したところ、20%の人が「面識のない人が突然顧客に電話をするのは失礼」と考えていることが分かった。その理由として「相手の仕事が忙しいかどうかを考慮していない」、「相手の仕事を中断させてしまう」などが見られた。
日本のビジネスマンが「電話離れ」の傾向にある一方で、電子メールに対する親近感は増すばかりだ。昨年、45%のビジネスマンが「面識のない顧客にメールで連絡するのは非常に失礼」と感じていた。しかし今年は38.5%に減少。同時に、「携帯メールでの連絡は非常に失礼」も昨年の83.5%から75.5%に減少している。多くのビジネスマンが電子メールに対し寛容になっていることが分かる。従来の連絡作法に大きな変化が起こっているようだ。
付記すると、日本のビジネスマンは、顧客訪問時に最も失礼なこととして「約束せずに突然訪問すること」(78.5%)を挙げている。日本の会社の中には、今でも部下に「飛び込み営業」をさせる上司がいるが、これは明らかに時代遅れだと言えるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月21日