5月2日付けの「環球時報」は、イギリス「デイリー・テレグラフ」の4月30日の報道を引用し、日本の各地方自治体がまとめたデータから、日本で入浴時に死亡する人の数が年間1万4000人に上り、その大部分が高齢者であることを伝えた。この数は交通事故で亡くなった人の3倍である。日本の厚生労働省は、浴槽での死亡について全国範囲で調査すると発表した。
浴槽での死亡が多い原因は、入浴の日本の家庭と社会における役割と関係がある。日本人にとって、入浴は汚れを洗い流す行為だけでなく、一日のリッラクスでもある。そのほか、冬は体を温めるためでもある。
日本の地方衛生研究所の統計によると、浴槽内で死亡する多くの原因が溺死や心臓病などである。
日本温泉気候物理医学会などの入浴や温泉療法の普及に力を入れる機関は、政府にこの問題に関する調査を実施し、入浴時の死亡率低下の研究を支援するよう求めた。そのほか、「温度の急激な変化を避けるためにゆっくりと注意しながら湯船に入る」「入浴の際に水分を十分に補給する」などの内容を盛り込んだ、安全な入浴方法を紹介する手引きの早急な作成を政府に要請した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月2日