中国体操コーチ、葉振南氏。
体操のオリンピック日本代表選考会が始まった。中国の体操チームのコーチである葉振南氏は6日、日中両国の男子体操は、中国チームのつり輪と日本の個人総合の2種目こそ異なるが、それ以外では「ロンドン五輪で世紀の日中体操対決」が見られることになるとコメントしている。
オリンピック日本代表選考会であるNHK杯の結果により、日本男子チームの代表が決まった。男子チームは、今回の成績と4月に行われた日本全国選手権大会の試合結果で評価され、今回最終候補が選ばれた。
中国の体操コーチである葉振南氏はミニブログ「微博」で、日本の男子チームは団体総合、個人総合、ゆか、鉄棒、平行棒で金を狙える位置にあるとコメント。ロンドン五輪の団体総合は「633」から「533」(5名が試合に参加し、競技ごとに3人が出場。計3名の成績で決める)に変更されたが、そんな今大会の団体総合とゆかで金メダルを獲得する可能性の高い「万能」内村航平選手が選ばれた。他には平行棒に強い田中和仁選手、ゆかに強い加藤凌平選手、鉄棒に強い田中佑典選手、つり輪と飛馬で実力を発揮する山室光史選手の5名が選ばれた。
「日本の男子チームは、団体総合、個人総合、ゆか、鉄棒、平行棒で金を狙える位置にある。日中両国の男子体操は、中国チームのつり輪と日本の個人総合の2種目こそ異なるが、それ以外では「ロンドン五輪で世紀の日中体操対決」が見られることになると、中国の体操チームのコーチである葉振南氏はミニブログにコメントを発表している。
オリンピックで優勝した楊威氏は、中国と日本の両チームは実力が伯仲してきていると指摘する。さらに同氏は、ロンドン五輪で注目されるのは男子体操の中日対決であり、中国チームの強みは北京五輪前後から実力的に相手にプレッシャーをかけ続けてきたことにあると述べる。一方で内村選手のような万能タイプが中国にいないという欠点があるという見方も示している。
日本の体操女子チーム代表は、男子チームとは選抜方法がやや異なる。女子チームは今回の試合結果だけで選考され、田中理恵、美濃部優、寺本明日香、鶴見虹子、新竹優子の5選手に決まった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月9日